OPINION
再生治療を実施する人材育成の重要性について
掲載誌
再生医療
Vol.12 No.3 9,
2013
著者名
小室 一成
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
再生医療
診療科目
循環器内科
/
心臓血管外科
媒体
再生医療
再生医学の臨床応用が待望されて久しいが, 昨年の山中先生のノーベル賞受賞により, その期待は一層高まっている. 再生医療新法案が今国会で成立しなかったのは誠に残念であるが, 国としても, 再生医療を実現化するために, 再生医療実現化プロジェクトをはじめとした強力な支援を行っており, また再生医療推進法を議員立法として, 参議院本会議で可決・成立させた. まもなくiPS細胞を用いた再生治療が始まろうとしている現在, 再生医療を安全に, より広く普及させるうえにおいて必要と考えることについて, translational research(TR)や臨床試験を行った経験から考えてみたい. 再生が治療として応用可能ではないかと注目されだした1つの契機は, 骨髄細胞をはじめとする種々の幹細胞の可塑性の発見であろう.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。