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巻頭言

再生医療の実用化に向けた国/学会の取り組みと今後の課題

西田幸二

再生医療 Vol.12 No.3, 1-1, 2013

本年6月にiPS細胞を用いた世界初の臨床研究が厚生労働省の委員会において, ヒト幹細胞指針の適合性の承認を得たことは記憶に新しい. このニュースは多くのメディアにも大きく取り上げられ, 国民の関心も非常に高くなっている. 例えば, 最近日常診療を行っていると, 患者本人から, iPS細胞を用いた治療ができないかという質問を受けることがよくある. 再生医療の開発を行っている我々は国民, 患者の期待を背負っていることをあらためて感じている. 現在, 再生医療の普及に向けた規制の整備について急ピッチで進められている. 本年の4月26日に再生医療推進法が成立した. この推進法案の中には, 再生医療の実現化に必要な事項が網羅されている. 同時に, 薬事法改正, 再生医療等安全性確保法についても検討中である. また, 国は再生医療の研究に大きな財政支援を行っている. このような国の取り組みと並行して, 再生医療学会においても, 再生医療の認定医制度, 認定施設, 患者登録制度等, 再生医療の実用化に向けた議論が進められている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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