OPINION
再生医療に必要となるものを考える
掲載誌
再生医療
Vol.12 No.1 7,
2013
著者名
田畑 泰彦
記事体裁
抄録
疾患領域
再生医療
診療科目
循環器内科
/
心臓血管外科
/
脳神経外科
/
整形外科
/
形成外科
/
皮膚科
/
泌尿器科
/
眼科
/
血液内科
/
耳鼻咽喉科
/
消化器外科
媒体
再生医療
再生医療は細胞を活用した新しい治療の開発である. このアイデアは万人に共通している. しかし, 今, 再生医療を実現するために必要となる分野がしっかりと把握されているであろうか?細胞を活用するためには, 細胞の状態を良くするための仕組みが必要である. 体内での細胞の生活を考えてみよう. 細胞は単独で存在しているわけではない. 細胞は隣の細胞, あるいはその周辺環境と相互作用しながら生活している. 細胞環境は細胞の家としての細胞外マトリクスと細胞の食べ物である細胞増殖因子からなっている. いかに細胞自身が元気であっても, その周辺環境が整っていなければ, 細胞状態は完璧ではなく, その機能を有効に活用することはできない. このことからもわかるように, 細胞とその周辺環境を調べること, その知見を用いて細胞の活用方法を工夫することが大切である. 大きく分けて, 前者は細胞研究であり, 後者が治療である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。