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OPINION

わが国の再生医療に対する提言

越智光夫

再生医療 Vol.12 No.1, 6-6, 2013

遥か未来から2012年の日本を振り返った時, 大きな出来事として思い出されるのは京都大学教授山中伸弥氏のノーベル医学・生理学賞受賞であろう. 一国民として, また整形外科学会会員としても心からお祝いを申し上げたい. 彼は今でもと言うと差しさわりがあるなら数年前再び日本整形外科学会会員として復帰した. 彼の受賞で一層再生医療に注目が集まるとともに, これまで以上に再生医療への期待が高まってくる. この受賞は今後の再生医療の発展において追い風であると同時に, これまでの日本の再生医療を取り巻く環境を考え直す機会を与えてくれる. 現在までに, 全国の研究機関, 大学から再生医療に関する素晴らしい前臨床・臨床研究が毎年のように報告されており, 正規保険診療枠外の治療として医学の進歩に貢献しているものと信じている. 再生医療実現のためには細胞, 核酸, 抗体, 薬剤などに加え組織工学的手法や培養関連装置など, 非常に多岐にわたる要素が必要とされる.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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