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巻頭言

再生医療と規制

朝比奈泉

再生医療 Vol.12 No.1, 1-1, 2013

ある調査では, 国民の75%が再生医療が広く普及することを期待していると報告しており, この期待は山中教授のノーベル賞受賞によって否が応にも高まっている. 山中先生ご自身が述べられているように, iPS細胞がすぐさま臨床に応用できるわけではないが, いつまでもベンチでの研究に留まるわけにはいかない. さもなければ再生医療が医薬品の轍を踏むことになりかねないだろう. 平成21年度の医療機器輸入超過は6,000億円, 医薬品に至っては1兆1,500億円だという. その1つの原因は当局からの許認可に時間を要し臨床試験に進みにくい点にある. さらに製造販売の認可を受けるのは至難の業だという. ところが最近, 日本再生医療学会からの働きかけもあり, 再生・細胞医療に関し, この過程が大幅に短縮される可能性が出てきている. また野田政権下で, 国家戦略として再生医療の推進が閣議決定されていることからも, たとえ政権が変わってもこの流れは変わらないだろう.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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