全文記事
巻頭言
「再生医療」の期待に応えるために
―異分野連携と産官学の協力体制の強化―
掲載誌
再生医療
Vol.9 No.4 13-14,
2010
著者名
田畑 泰彦
記事体裁
その他
/
全文記事
疾患領域
再生医療
診療科目
循環器内科
/
心臓血管外科
/
呼吸器内科
/
脳神経外科
/
整形外科
/
産婦人科
/
消化器内科
/
形成外科
/
腎臓内科
/
皮膚科
/
泌尿器科
/
神経内科
/
眼科
/
血液内科
/
耳鼻咽喉科
/
小児科
/
消化器外科
媒体
再生医療
切れたイモリのしっぽがよみがえる再生現象はよく知られた話である. この現象をヒトで起こすことができれば, 新しい治療法となることは疑いない. これはこれまでは夢であった. しかしながら, 科学技術の進歩により, これが現実になりつつある. この新しい治療法が「再生医療」と呼ばれている. 幹細胞移植やバイオマテリアルによる再生医療の臨床研究の推進に加えて, iPS細胞の発見などに後押しされて, 「再生医療」という言葉は一般に広く知られるようになり, この研究分野に対する期待感はますます大きくなっている. そのため, この期待に応えることが最重要課題である. さて, 「再生医療」とはどのような治療であろうか?体内移植された細胞の増殖分化能力によって病気を治すというイメージが一般的であろう. これは間違いではない. その本質は, 患者自身のもつ自然治癒力を高め, 病気を治すということである. もちろん, 自然治癒力のもとは細胞の能力であり, 細胞が大切であることは疑いない.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。