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                基礎講座:再生医療研究に必要なラボテクニック
              
 肝幹細胞の分離・移植手技
                  掲載誌
                
 
                  再生医療
                  Vol.8 No.1 89-94,
                  
                    2009
                  
 
                    著者名
                  
  
                          鄭允文
                        / 
                          李斌
                        / 
                          谷口英樹
                        
 
                    記事体裁
                  
  
                          その他
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                    疾患領域
                  
  
                          消化器
                        / 
                          再生医療
                        
                    診療科目
                  
  
                          消化器内科
                        / 
                          消化器外科
                        
 
                    媒体
                  
 
                      再生医療
                    
 「はじめに」臓器移植や細胞移植は, 末期臓器不全などの致死的疾患に対する現時点における唯一の根本的治療法である. ところが, 移植用の臓器や細胞は絶対的に不足しているのが現状である. 今後の超高齢化社会においては, 臓器不全患者が莫大に増加することが予測されており, 再生医学における革新的技術開発が待望されているといえる. そのため, 組織幹細胞の分離と移植などの基礎的な研究が注目されている. フローサイトメトリー(fluorescence activated cell sorting:FACS)を用いた精度の高い細胞分離法により, プロスペクティブに造血幹細胞を純化・回収する技術が確立されたことは, その後の幹細胞研究の扉を開く契機となった. こうした造血幹細胞の分離技術を他の組織や臓器の幹細胞に応用することにより, 回収した幹細胞を対象とした解析を行うことが可能となる. 実際, 神経1), 筋肉2), 皮膚3), 間葉系組織4)に存在する幹細胞の分離・回収が積極的に試みられつつある.
          ※記事の内容は雑誌掲載時のものです。