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神経幹細胞と多能性幹細胞―わが国における幹細胞研究の最前線

Ⅰ.組織幹細胞 骨髄ニッチにおける幹細胞制御機構

服部浩一大木勇一Heissig Beate

再生医療 Vol.6 No.3, 37-43, 2007

「はじめに」 人工臓器と移植医療の限界に挑む新しいアプローチとして近年急速に進展する再生医療は, まさに今世紀最も進歩が期待される医療分野の1つとして広く認知されている. 再生医療実現化の生命線は, いうまでもなく基礎研究であり, この再生医療・医学研究の展開は幹細胞研究と直結しているといっても過言ではない. 1960年代より進められた造血幹細胞研究は, 今日の白血病あるいは固形癌に対する骨髄移植をはじめとする細胞移植療法の支柱となっており, 1990年代の後半には, 骨髄間質に極めて可塑性に富んだ多能性幹細胞の存在が指摘されるに至り, 近年は血液学, 腫瘍学のみならず広範な分野の研究者が, 骨髄細胞の利用法とその可能性を模索している状況である. 最近の研究で, 骨髄中の造血幹細胞はニッチと呼ばれる骨髄内に限局した至適細胞微小環境に存在しており, その成熟分化によって未分化性を喪失する過程を通じて細胞はニッチを離脱し, 末梢血中へと移動していくことが明らかとなりつつある.

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