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Ⅰ.再生医療を実現するDrug Delivery System技術

歯周組織再生医療とDDS技術に期待するもの

村上伸也島袋善夫北村正博山田聡

再生医療 Vol.6 No.1, 32-37, 2007

「歯周病と歯周治療」歯周病はデンタルプラーク(細菌バイオフィルム)に起因する感染症であり, 疾患の進行に伴い歯の支持組織である歯周組織が破壊される慢性炎症性疾患である(図1). 世界中において依然罹患率の高い疾患の一つであり, 成人が歯を失う最大の原因に挙げられている. 日本においても成人の約80%が罹患している「口」の生活習慣病として位置づけられている. 歯周治療の原則は, 原因であるデンタルプラークを歯根表面の壊死セメント質とともに機械的に除去することである. しかしながら, それだけでは創傷治癒の場にいち早く到達する歯肉上皮により創傷治癒が完了してしまい, 歯周病の進行により失われたセメント質や歯槽骨の新生を伴った歯周組織再生は達成できない. 中高年者, 高齢者において「口」と「歯」が支えるQOLが歯周病の蔓延により脅かされている現状を考えると, 予知性の高い新規歯周組織再生療法の開発は社会的急務であるといえる. 「歯周組織の再生は可能か?」はたして, 歯周組織の再生は医学的, 生物学的に可能なのであろうか?我々の歯は, 2種類の硬組織(セメント質, 歯槽骨)と2種類の軟組織(歯肉, 歯根膜)からなる歯周組織により, 顎骨に強固に支持されている.

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