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座談会

新型コロナウイルスワクチンとその接種について

河岡義裕氏家無限柏木征三郎

インフルエンザ Vol.22 No.3, 7-13, 2021

柏木(司会) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行が続く中,最も大きな期待が寄せられているのがワクチンです.わが国でもすでに接種が開始されていますが,接種率はまだまだ低い状況です.本日はこのワクチンをめぐる諸問題について,ウイルス感染症とワクチンにお詳しい河岡義裕先生,氏家無限先生にお話を伺います.
まず河岡先生から,mRNAワクチンやウイルスベクターワクチンなど,これまでになかったタ新しいワクチンの種類(表1)イプのワクチンについて解説をお願いします.
河岡 アデノウイルスベクターワクチンは,それ自体は増殖しないようにしてあるアデノウイルスの中に,SARS-CoV-2のS蛋白質の遺伝子を組み込み,それを感染させることでS蛋白質を発現させるものです.問題点としては,ベクターであるアデノウイルスに対する免疫ができると使うことができなくなります.仮にCOVID-19が季節性になった場合は,アデノウイルスベクターのワクチンは,何度も使えないかもしれません.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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