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QUESTION & ANSWER(インフルエンザ)

H1N1pdm09ウイルス感染における臨床像の変化について教えてください.

佐藤晶論

インフルエンザ Vol.22 No.1, 49, 2021

H1N1pdm09ウイルスは,ヒト型レセプターと鳥型レセプターの双方に親和性があります.ヒトの気道にはヒト型と鳥型レセプターの双方を発現しています.ヒト型レセプターは主に上気道から気管支レベルまでに多く発現していますが,鳥型のレセプターは主に肺胞で多く発現しています.これらの理由により,2009年のパンデミック時にはH1N1pdm09ウイルス感染により重症なウイルス性肺炎や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を起こし亡くなる患者さんが多く報告されました1)
「KEY WORDS」H1N1pdm09,インフルエンザ肺炎,ARDS,クレード

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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