H1N1pdm09ウイルスは,ヒト型レセプターと鳥型レセプターの双方に親和性があります.ヒトの気道にはヒト型と鳥型レセプターの双方を発現しています.ヒト型レセプターは主に上気道から気管支レベルまでに多く発現していますが,鳥型のレセプターは主に肺胞で多く発現しています.これらの理由により,2009年のパンデミック時にはH1N1pdm09ウイルス感染により重症なウイルス性肺炎や急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を起こし亡くなる患者さんが多く報告されました1)
「KEY WORDS」H1N1pdm09,インフルエンザ肺炎,ARDS,クレード