前回は,新型コロナウイルス感染拡大の中で市中の保育園が抱えることになった現実問題を知っていただきました.今回は,それらを踏まえて実際の課題と対策について考えていこうと思います.ただ,新型コロナウイルスはその名の通り人類にとって新規のウイルスであり,医学的,社会的に問題化してから1年も経過していない段階ですので未解明の部分も多く,さまざまな解釈や意見がある得ることを,どうかご承知おきいただきたく思います.
保育施設でのウイルスの感染防止策を考えるには,ウイルスの感染経路を正しく理解することが基礎となります.新型コロナウイルスの感染経路は,接触感染と飛沫感染が重視されましたが,最近になって空気感染(エアロゾル感染)の可能性の議論が次第に大きくなってきました.本稿では,まず飛沫感染と空気感染について若干の考察を試みることでそれらの理解を深めてから,現場の実際についてお話ししたいと思います.
保育施設でのウイルスの感染防止策を考えるには,ウイルスの感染経路を正しく理解することが基礎となります.新型コロナウイルスの感染経路は,接触感染と飛沫感染が重視されましたが,最近になって空気感染(エアロゾル感染)の可能性の議論が次第に大きくなってきました.本稿では,まず飛沫感染と空気感染について若干の考察を試みることでそれらの理解を深めてから,現場の実際についてお話ししたいと思います.