抗インフルエンザ薬は,標的となるウイルス蛋白質によって分類されます(表1).ポリメラーゼ阻害薬であるバロキサビル マルボキシルは,ウイルスのポリメラーゼを構成するPB1,PB2,PAの3つのサブユニットのうち,PA蛋白質を標的とします.一方,ノイラミニダーゼ(NA)阻害薬であるオセルタミビル,ペラミビル,ザナミビル,ラニナミビルの標的はNA蛋白質で,M2阻害薬であるアマンタジンの標的はM2蛋白質です.
「KEY WORDS」バロキサビル マルボキシル,NA阻害薬,抗インフルエンザ薬,耐性