QUESTION & ANSWER(インフルエンザ)
ノイラミニダーゼ阻害薬とキャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬の作用機序の違いと注意したほうが良い点について教えてください.
インフルエンザ Vol.21 No.3, 40-41, 2020
現在,日本ではインフルエンザ患者に対しては,ノイラミダーゼ(NA)阻害薬とキャップ依存性エンドヌクレアーゼ(CEN)阻害薬が投与可能です.前者には,経口薬であるオセルタミビル,吸入薬であるザナミビルとラニナミビル,そして唯一の点滴静注薬であるペラミビルがあります.NA阻害薬は,ウイルス生活環の最終段階である仔ウイルスが感染細胞から放出される過程(図1)を阻害する薬剤ですので,一旦ウイルスが細胞に感染すると仔ウイルスが複製されるためウイルス量は増加しますが,それ以降のウイルス量の増加は抑制されます.
「KEY WORDS」インフルエンザ,バロキサビル マルボキシル,ノイラミニダーゼ阻害薬,キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害薬
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