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診断(インフルエンザ)

COVID-19の実験室検査診断

竹田誠

インフルエンザ Vol.21 No.3, 19-23, 2020

2019年12月に中国で発生した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による感染症が,パンデミックを引き起こしている.多数の死亡者を出す一方,軽症例も多い.そのため臨床診断は難しく,検査の役割は非常に重要である.現在まで,主に核酸増幅法による病原体検出が診断に利用されてきた.最近,SARS-CoV-2の抗原検出用迅速診断キットが承認され,今後活用されると思われるが,核酸増幅法より感度が劣るので注意が必要である.特異抗体検出用の迅速診断キットも開発されており,血清疫学調査が進められている.それぞれの検査の特性を理解し,正しく利用することが,医療や対策を効果的に行うために重要である.
「KEY WORDS」新型コロナウイルス,SARS-CoV-2,COVID-19,検査診断

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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