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Influenza座談会

新型コロナウイルス感染症について:臨床

大曲貴夫菅谷憲夫立川夏夫

インフルエンザ Vol.21 No.3, 13-18, 2020

菅谷(司会) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行は,5月27日のJohns Hopkins大学の集計によれば,世界での患者数が560万人,死亡者数が35万人という規模になりました.日本では患者数1万6,000人,死亡者数846人とのことですが,先生方の施設の状況からお聞かせください.
立川 当院では患者さんの累計が80人ほどで,5%は無症候でした.肺炎を起こした患者さんが75%,酸素吸入を必要とした例が45%,ICUが12%で,死亡例が10%という状況です.亡くなったのは80~90代の寝たきりや体力がない方と,ご家族が積極的な治療を望まれず治療を中断せざるを得なかった1例でした.
菅谷 COVID-19が原因で死亡したというより,別の病気があって,そこにCOVID-19が加わってしまったイメージでしょうか.大曲先生のところはいかがですか.
大曲 いま入院されている患者さんは12人で,うち1人がICUに入っています.最も多かったときは入院が45人くらい,うち6人がICUで,4月の2週目くらいまではICUをCOVID-19専用にせざるを得ませんでした.
菅谷 軽症例ではただ寝ているだけになるのでしょうが,先生方の病院ではCOVID-19の患者さんをどのように治療されていますか.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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