<< 一覧に戻る

ウイルスよもやま話

新興感染症について

渡辺登喜子

インフルエンザ Vol.21 No.2, 39-42, 2020

シリーズ「ウイルスよもやま話」の第7回目は,新興感染症の話題です.
人類はこれまでにさまざまな感染症を克服してきましたが,ここ数十年の間に,エボラ出血熱,エイズ(AIDS,後天性免疫不全症候群),鳥インフルエンザ,重症急性呼吸器症候群(SARS),中東呼吸器症候群(MERS)といった感染症が新たに人間社会に出現しています.最近では,2019年12月に中国の湖北省武漢市で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発生し,瞬く間に世界中に広がり,国際的に大きな問題を引き起こしています.これらは“新興感染症(Emerging Diseases)”と呼ばれており,「新しく現れた緊急対応を必要とする感染症」とされています.本項では主にウイルスを病原体とする新興感染症について述べます.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る