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巻頭言

たかがインフルエンザ? されどインフルエンザ

三鴨廣繁

インフルエンザ Vol.21 No.2, 5-6, 2020

2020年1月以降,SARS-CoV-2による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中でパンデミックをきたし,呼吸器感染症の話題の多くがコロナウイルス感染症にシフトしている感じが否めない.しかし,報道によれば,米国では,2020/2021シーズンにインフルエンザの大流行が認められ,呼吸器感染症としてのインフルエンザは今なお臨床的に大きな問題となっていることも事実である.
インフルエンザは専門性や勤務形態にかかわらず臨床医であれば誰もが診察する可能性があり,抗インフルエンザ薬は臨床医であれば誰もが処方する機会がある薬剤である.本号では,鳥インフルエンザを含むインフルエンザ,抗インフルエンザ薬,インフルエンザワクチンの最新の情報を網羅し,臨床での疑問にも回答すべく最新の知見も含めて解説している.抗インフルエンザ薬に関しては,オセルタミビル耐性やバロキサビルマルボキシル(以下,バロキサビル)低感受性あるいは耐性の問題が世界的にも注目されており,それらについても基礎および臨床の見地から言及されている.また,インフルエンザワクチンの有効性についても言及されている.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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