インフルエンザ罹患時にオセルタミビルを服用した10代の転落死が相次いだことから,2007年に10代への原則投与差し控えとされました.その後,飛び降りや突然の走り出し等の生命に危険な重度の異常行動(以下,重度の異常行動)と抗インフルエンザ薬との関係について,多くの薬理学研究や疫学研究が実施されました.その結果,重度の異常行動は,薬の服用の有無,および抗インフルエンザ薬の種類にかかわらずみられることが明らかとなりました.
「KEY WORDS」抗インフルエンザ薬,オセルタミビル,重度の異常行動