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公衆衛生(インフルエンザ)

内科領域におけるインフルエンザワクチンの有効性について

関由喜

インフルエンザ Vol.20 No.2, 21-27, 2019

TNCC(test-negative case-control)designを用いたインフルエンザワクチン効果(vaccine effectiveness:VE)の算出は2005年のカナダの報告を契機に,瞬く間に世界中に広がった.今や,シーズンごとに欧米諸国からTNCCを用いたVEの報告がされている.これらの研究をもとにsystematic reviewがLancet1)で報告され,A/H1N1/pdm09やBに対するVEは若年者から高齢者まで50~60%ほど認めたが,A/H3N2では20~30%と低値だった.われわれのグループ2)-4)でも同様の傾向がみられている.特に高齢者ではA/H3N2に対するVEは一段と低下する.しかし,効果が低いことは,ワクチンに効果がないことを意味するものではなく,A/H3N2の流行した2016/2017年のインフルエンザワクチンは米国で84,700のインフルエンザ関連入院を予防した5)と推定されており,われわれのグループでも高い入院防止効果を認めた4)
「KEY WORDS」インフルエンザワクチン,ワクチン効果,発病防止効果,入院防止効果,成人

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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