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基礎(インフルエンザ)

ユニバーサルワクチンについて

奥野良信

インフルエンザ Vol.19 No.2, 27-32, 2018

数あるワクチン中でも毎年接種が必要なのはインフルエンザワクチンだけであり,その最大の要因はウイルス表面にあるHAが抗原変異を起こすためである.最近になり,多くの研究者がHAに対するモノクローナル抗体を作製し,同じ亜型内だけでなく複数の亜型のウイルスを同時に中和する抗体を得た.これら抗体は,HAの幹部の中間部を認識し,この部位に共通中和エピトープの存在が明らかにされた.さまざまなアイデアで幹部を活用したユニバーサルワクチンが開発され,臨床研究に進んでいるワクチンもある.HA以外のウイルス蛋白質をターゲットにしたユニバーサルワクチンの開発も行われ,M2e(M2の外部ドメイン)も1つの候補である.
「KEY WORDS」モノクローナル抗体,赤血球凝集素(HA),共通中和エピトープ,抗原変異

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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