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診断(インフルエンザ)

3種類のインフルエンザ迅速診断検査キットの精度比較

高崎好生進藤静生山下祐二清松由美横山隆人福田徹三柏木征三郎

インフルエンザ Vol.19 No.2, 13-17, 2018

2017/2018シーズンが始まる直前に,多くのインフルエンザ迅速診断キットが15分判定法・10分判定法・8分判定法から5分判定法に切り替わるとの情報を得たが,その精度が不明なので,福岡地区の5施設の小児科医院を受診したインフルエンザの小児を対象に,2種類の新規5分法インフルエンザ迅速診断検査キットに従来の10分法の迅速診断キットを対象に加え,精度について比較検討した.
5分判定法の2製品では,従来の15分判定法・10分判定法・8分判定法と比べて,5分後の判定では陽性反応が終了しない検体も散見されたので,注意が必要と思われた.陰性一致率は99.5%以上と高かった.全体一致率は3製品がA型,B型ともに91.9%以上であったので,臨床上の使用に大きな問題はないことが示唆された.
「KEY WORDS」インフルエンザ,迅速診断キット,5分判定法

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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