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季節性インフルエンザに対するワクチン効果の評価法

掲載誌
インフルエンザ Vol.19 No.1 57-60, 2018
著者名
小澤真 / 河岡 義裕 / 西浦 博
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器 / 感染症
診療科目
一般内科 / 呼吸器内科
媒体
インフルエンザ

国内外を問わず,季節性インフルエンザワクチンの技術的な改良が進められている昨今ですが(詳細については本連載の第8回『季節性インフルエンザワクチンの問題点と改良へ向けた取り組み』をご参照ください),どれだけ高い効果が期待できるワクチンを開発しても,その接種率が十分に高くないと意味を成しません.厚生労働省の発表(http://www.mhlw.go.jp/topics/bcg/other/5.html)によると,近年の日本におけるフルエンザワクチン接種率は50%前後にとどまっています.しかもこの割合は,国が定めた予防接種対象者(高齢者を中心とした約3,000万人)における数値なので,国民全体における接種率はより低いことが推察されます.ワクチン接種率が低迷している要因のひとつとして,国民のあいだで広がるインフルエンザワクチンの効果に対する疑念・不信感は無視できないでしょう.ワクチンを接種したにもかかわらずインフルエンザに罹患したという個人的な体験談,あるいは100%近いワクチン接種率を誇る医療機関や高齢者施設におけるインフルエンザの流行に関する報道は,毎冬のように耳にします.そのような経験や情報が,ワクチン接種率向上の足枷になっていることも容易に想像できると思います.そもそも現行のインフルエンザワクチンの接種によって期待される効果は,発症の予防や重症化の抑制に限定されていて,たとえワクチン株と流行株の抗原性が十分に一致した場合であっても,ウイルスの感染自体を防ぐことはできません.この点を誤解している一般の方々に対しては,粘り強く教育・啓発していく以外の選択肢はないかも知れません.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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