NA阻害薬の販売開始は,ザナミビルが2000年,オセルタミビルが2001年,ペラミビル,ラニナミビルが2010年です.それ以外にはM2阻害薬のシンメトレルが1998年にインフルエンザ薬としての効能が追加されていますが,耐性蔓延化やB型に無効のため現在は実質的に使用されていません.2014年にはポリメラーゼ阻害薬のファビピラビルの製造販売が承認されていますが,有効性が不明確で安全性への懸念も強いことから,販売は行われていません1).2000年以降の18年間で5剤の新薬が承認されていますが,NA阻害薬のみが使用されており,難耐性や安全性はインフルエンザ薬が市場に生き残るための重要な要因であることがわかります.
「KEY WORDS」NA阻害薬,耐性,安全性,企業事情
「KEY WORDS」NA阻害薬,耐性,安全性,企業事情