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Influenza座談会

ワクチン効果判定法 test-negative case-control design ─地域の病院での経験

角谷不二雄中田勇二菅谷憲夫

インフルエンザ Vol.19 No.1, 9-15, 2018

菅谷(司会) 日本では,インフルエンザワクチンの接種を勧めるポスターなどがよく医療機関に貼られていますが,ワクチンの実際の効果について,日本発のデータはあまりありませんでした.私は,欧米で始められたtest-negative case-control designの手法を日本でも浸透させる必要があると考え,日本で定着している迅速診断を用い,慶應義塾大学の先生方に協力を仰いで,英語の論文として発表しました.それを契機に,日本でもようやくtest-negative case-control designを実施するグループが増えてきています.
角谷先生,まず先生が行われた北海道の富良野市のデータからご紹介いただけますか.角谷 はい.test-negative case-control designはどこででもできるという菅谷先生のご講演を聞き,われわれも富良野市で挑戦してみました.富良野市で小児科を標榜しているのは,当院のほかにクリニックが1つだけであり,地域の子どものほぼすべてがどちらかを受診します.そこでこのクリニックの先生にご協力いただき,2015~2016年のシーズンから,test-negative case-control designの手法でインフルエンザワクチンの効果を調べ始めました.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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