今シーズンから,インフルエンザワクチンに含まれるB型ワクチン株が1株追加され,3価から4価へ変更となった.B型インフルエンザウイルスは抗原性の異なる2つの系統に分類されるが,昨シーズンまでのインフルエンザワクチンにはいずれか一方の系統しか含まれていなかった.そのため,B型系統のワクチン株と流行株のミスマッチが世界的に問題となっており,WHOはB型の2系統のワクチン株を含む4価ワクチンを推奨している.米国ではすでに4価ワクチンが導入され,その有効性や医療経済効果が報告されている.日本においても米国と同程度のミスマッチが確認されていることから,4価ワクチン導入による同様の効果が期待される.
「KEY WORDS」インフルエンザ,4価ワクチン,有効性,安全性,医療経済効果