「現在のインフルエンザワクチンの課題」
柏木(司会):本日は,ワクチンの開発にかかわっておられる酒井伸夫先生と,米国での臨床試験も豊富な小児科の齋藤昭彦先生に,インフルエンザワクチンを巡る諸問題についてお話を伺いたいと思います.まず現行のインフルエンザワクチンは鶏卵培養の不活化ワクチンですが,これは4価になっても変更されないのでしょうか.
酒井:今シーズン国内では,全量4価の鶏卵培養ワクチンが供給される予定となっています.米国では,3価と4価の鶏卵培養ワクチンが併売されていますが,一部細胞培養ワクチンと遺伝子組み換えワクチンも供給される予定となっています(表1).
柏木:鶏卵培養ワクチンは,特にA香港型などでは抗原変異の問題が指摘されています.日本でも鶏卵培養ワクチンから細胞培養ワクチンに変わる可能性はありますか.
酒井:季節性インフルエンザワクチンは,最近では鶏卵培養によっても抗原変異の影響の少ない株が,ワクチン製造株に選定されるようになって来ています.
柏木(司会):本日は,ワクチンの開発にかかわっておられる酒井伸夫先生と,米国での臨床試験も豊富な小児科の齋藤昭彦先生に,インフルエンザワクチンを巡る諸問題についてお話を伺いたいと思います.まず現行のインフルエンザワクチンは鶏卵培養の不活化ワクチンですが,これは4価になっても変更されないのでしょうか.
酒井:今シーズン国内では,全量4価の鶏卵培養ワクチンが供給される予定となっています.米国では,3価と4価の鶏卵培養ワクチンが併売されていますが,一部細胞培養ワクチンと遺伝子組み換えワクチンも供給される予定となっています(表1).
柏木:鶏卵培養ワクチンは,特にA香港型などでは抗原変異の問題が指摘されています.日本でも鶏卵培養ワクチンから細胞培養ワクチンに変わる可能性はありますか.
酒井:季節性インフルエンザワクチンは,最近では鶏卵培養によっても抗原変異の影響の少ない株が,ワクチン製造株に選定されるようになって来ています.