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専門家に聞くインフルエンザウイルス講座

第6回 H5N8亜型高病原性鳥インフルエンザについて

小澤真河岡義裕

インフルエンザ Vol.16 No.3, 57-60, 2015

今回の連載では,当初の予定を変更して,昨冬に国内外の養鶏や野鳥で発生がみられたH5N8亜型高病原性鳥インフルエンザについて,最新の知見を交えてご紹介したいと思います.
「H5N8亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスの遺伝的背景」まず,前世紀末から世界中で多くの問題を引き起こしてきた高病原性鳥インフルエンザウイルスが「H5N1亜型」だったのに対して,今回のウイルスは「H5N8亜型」なので,ノイラミニダーゼ(NA)の血清亜型が違っています.そのため,今まで知られていなかった全く新しいウイルスが突如出現したような印象を受けた方も多いと思いますが,事実は少し違います.H5N8亜型ウイルスの遺伝子解析の結果,少なくともヘマグルチニン(HA)遺伝子に関しては,従来のH5N1亜型ウイルスがもっていたものを引き継いでいることが判明しています.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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