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治療(インフルエンザ)

小児のインフルエンザ治療

佐藤晶論

インフルエンザ Vol.16 No.3, 31-41, 2015

現在,日本ではインフルエンザに対し,内服薬であるオセルタミビル,吸入薬であるザナミビルとラニナミビル,さらに静注薬であるペラミビルによる治療が可能である.抗ウイルス薬による早期治療は,有熱期間やその他の有症状期間を短縮するばかりでなく,重症化を防ぐことができるとされ,さらに薬剤非投与例と比較しウイルス量を早期に減少させることが示されており,臨床的のみならずウイルス学的にも高い効果が示されている.日本では迅速診断キットを用いることで,ウイルス学的な根拠に基づいた抗ウイルス薬による治療が実践されており,抗ウイルス薬の特徴をより深く理解し治療することで,より効果的な医療を患者に提供できると思われる.
「KEY WORDS」インフルエンザ,オセルタミビル,ザナミビル,ラニナミビル,ペラミビル

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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