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基礎(インフルエンザ)

B型インフルエンザウイルスのYamagata系統とVictoria系統について

今井正樹

インフルエンザ Vol.16 No.2, 41-46, 2015

B型インフルエンザウイルスは,その表面糖蛋白質・ヘマグルチニン(HA)の抗原的な違いにより2つの系統(Yamagata系統とVictoria系統)に分類される.現在日本で使われているインフルエンザワクチンには,A型の2亜型(H1N1,H3N2)とB型の1系統の3種類のインフルエンザウイルスが含まれている.Yamagata系統とVictoria系統との間では交叉反応性はほとんど認められないことから,ワクチンに含まれていない系統が流行した場合,3価ワクチンの効果は限定的なものとなる.そのため日本ではB型インフルエンザウイルスの両系統を含む4価ワクチンの導入が検討されている.

「はじめに」B型インフルエンザは冬季に流行する主要な急性呼吸器感染症のひとつである.その原因となるウイルスは1940年にインフルエンザ患者から初めて分離された.それ以前に分離されていたA型インフルエンザウイルスとは抗原性が異なることから,B型インフルエンザウイルスと命名された.
「KEY WORDS」B型インフルエンザウイルス,ヘマグルチニン(HA),Yamagata系統,Victoria系統,ワクチン

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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