<< 一覧に戻る

治療(インフルエンザ)

2013/2014シーズンの流行状況と抗インフルエンザ薬の治療成績

河合直樹池松秀之前田哲也廣津伸夫鵜養宏川島崇松浦伸郎岩城紀男柏木征三郎

インフルエンザ Vol.16 No.2, 29-34, 2015

2013/2014年シーズンはウイルス培養でB,H1N1pdm,H3N2型の順に多く,H1N1pdmが再流行した.H1N1pdmは2009/2010年は10代が47.1%(20歳未満が約3分の2)を占めたのに対して,2013/2014年は10代がわずか10.1%(20歳未満は約4分の1)であった.H1N1pdmは再感染例も少なく2013/2014年の罹患者は2009/2010,2010/2011年に罹患を免れた成人が中心と考えられた.シーズン当初,札幌などの一部地域で高率のH275Y変異が報告されたが,日本臨床内科医会研究の結果ではシーズン通して,オセルタミビルを含めた各抗インフルエンザ薬の効果は損なわれなかった.ただ今後も日本でH1N1pdmが流行し,H275Y変異の頻度が上昇するのか,H1N1pdmのH275Y変異例ではオセルタミビルなどの臨床効果がどのように影響されるか,など注視していく必要がある.

「はじめに」2013/2014年シーズンは2011/2012年および2012/2013年の2シーズン,国内でほぼ消えていたH1N1pdmがH3N2を上回って大流行した.
「KEY WORDS」H1N1pdm,ウイルス培養,H275Y変異,オセルタミビル,ウイルス残存率

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る