Influenza座談会
抗インフルエンザ薬と薬剤耐性ウイルス
(2014年11月14日(金) 於:東京)
掲載誌
インフルエンザ
Vol.16 No.2 7-13,
2015
著者名
高下 恵美
/
田村 大輔
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河岡 義裕
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
感染症
診療科目
一般内科
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呼吸器内科
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耳鼻咽喉科
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老年科
/
小児科
媒体
インフルエンザ
「WHOネットワークによる世界的ウイルスサーベイランスおよび日米の耐性ウイルスサーベイランスの相違」「河岡(司会)」今回は厚生労働省で新型インフルエンザ対策を推進されている田村大輔先生と国立感染症研究所(感染研)で抗ウイルス薬と耐性ウイルスを担当されている高下恵美先生とともに,「抗インフルエンザ薬と薬剤耐性ウイルス」をメインテーマとしてインフルエンザをめぐる最新のトピックについてお話を伺っていきます.まず高下先生から,WHOを中心とした世界の薬剤耐性ウイルスのサーベイランスシステムなどについてお話しいただけますか.「高下」インフルエンザのウイルス学的なサーベイランスは,GISRS(Global Influenza Surveillance and Response System)というWHOのネットワークが担当しています.このネットワークには,世界に6カ所あるWHO協力センター(WHOCC)や各国のナショナルインフルエンザセンター(NIC),H5ウイルスのリファレンスラボなどが含まれます.2014年11月末の時点で142カ所のNICが指定されていて,112カ国がカバーされています.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。