ヨーロッパインフルエンザ科学ワーキンググループ(ESWI)
第5回European Scientific Working group on Influenza(ESWI)会議参加報告
(2014年9月14~17日,リガ)
掲載誌
インフルエンザ
Vol.16 No.1 80-81,
2015
著者名
城野洋一郎
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
感染症
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
耳鼻咽喉科
/
老年科
/
小児科
媒体
インフルエンザ
第5回European Scientific Working group on Influenza(ESWI)会議に参加することができたのでその内容について報告する.インフルエンザの世界では,Options for the Control of Influenzaが国際会議として有名であるが,ESWI会議も欧州という名前が入ってはいるものの,世界各国からの研究者が参加するインフルエンザに特化した会議である.今回は,バルト三国であるラトビアの首都リガにおいて,9月14日から17日までの会期で,700名の参加者を集めて行われた.初日は午後からサテライトシンポジウムとオープニングセレモニーが行われ,ESWIの会長であるDr. Osterhausの開会宣言に続き,マールブルク大学のDr. Klenkによる高病原性鳥インフルエンザウイルスに関する基調講演で会は始まった.筆者は,主にワクチン関連の演題を聴講したので,それらの内容に関してまとめることにする.2日目の基調講演では,東京大学医科学研究所の河岡先生がフェレットにおける空気感染成立に必要な遺伝子変異,HA遺伝子のランダム変異と回復期血清を用いたin vitroでの免疫的圧力による新たな流行株の予測に関して話をされた.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。