地域のパンデミックプランニング
第34回 小学校のインフルエンザ教育(2)秋の授業で実践的な知識と意識を育てる
掲載誌
インフルエンザ
Vol.14 No.3 63-69,
2013
著者名
清水宣明
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
小児疾患
/
感染症
診療科目
耳鼻咽喉科
/
小児科
媒体
インフルエンザ
前回は, 小学校の子どもたちへのインフルエンザ基礎教育として, 初夏に実施している授業の様子を紹介しました. 今回は, 秋から冬, そして春に至る流行シーズンを前にして実施している, 実践的な授業の様子を紹介したいと思います. 初夏の授業は, インフルエンザの基礎的な知識を学んでもらうことが目的ですので, 同じ教材を使っても, 子どもたちの発達段階に合わせた用語の使い方や言い回しに十分注意する必要があるために(特に1年生は入学直後ですので), すべての学年のすべてのクラスで個別に実施しました. 一方, ここで紹介する秋の授業は, 実際に流行を制御するためなので, 子どもたちの考え方や行動が主題です. 1つの地域では子どもたちの感染に関係する生活行動には大きな違いがありませんので, 高学年と低学年の2つに分けただけで, 場所も共通スペースや体育館などの広い場所で実施しています(時間の余裕があれば, 低, 中, 高学年の3つに分けることもある).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。