Voice of pharmacist
インフルエンザとサプリメント
掲載誌
インフルエンザ
Vol.14 No.3 27-30,
2013
著者名
堀美智子
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器
/
感染症
/
栄養管理
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
耳鼻咽喉科
/
老年科
/
小児科
媒体
インフルエンザ
「○○がインフルエンザに良いって聞いたけど, 本当ですか?」. 薬局店頭で患者さんからよく受ける質問である. 「○○」は, 良く知っているビタミンやミネラルであったり, ほとんど名前も聞いたことのないようなハーブだったり, 実にさまざまである. こちらのほうが「本当?」と聞き返したくなることもあるのが実情だが, 「知らない」「わからない」と逃げるわけにはいかない. 2009年10月, FDA(米国食品医薬局)とFTC(米連邦取引委員会)は, H1N1 2009が新型インフルエンザとして流行したとき, インフルエンザの予防に役立つと虚偽の宣伝を行ったサプリメントが問題となり, 具体的な製品をあげて注意喚起を行っている. そこで独立行政法人国立健康・栄養研究所の「『健康食品』の安全性・有効性情報」(https://hfnet.nih.go.jp/)の素材情報データベースおよび伊藤園ホームページの「緑茶摂取によるインフルエンザ予防の可能性を確認」(http://www.itoen.co.jp/news/detail/id=21031)から, インフルエンザに良いといわれるサプリメントについての記述を抽出し, 他のデータも加筆し整理してみた(表1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。