巻頭言
わが国のインフルエンザの臨床研究と海外一流誌
インフルエンザ Vol.12 No.3, 7-8, 2011
2009/2010年シーズンの新型インフルエンザ(H1N1pdm)の流行期に日本は死亡率(人口10万人あたり0.16人)がカナダ(同1.32人)や米国(推計値3.96人)など諸外国に比し低く,インフルエンザの診療レベルが高いことが証明された.そもそも発症後ただちに医療機関にかかって,迅速診断やノイラミニダーゼ阻害薬(NAI)などの治療を公的保険で受けられる国はほかにあまりない.日本では過去10年くらい,第一線の医師が迅速診断やNAIなどの使用に慣れていたことや重症例に対する病院の診療レベルの高さも貢献したことは想像に難くない.
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