「Summary」心エコー図検査を用いると,肺高血圧や右心機能を非侵襲的かつ定量的に評価することができる.肺高血圧症の診断には心臓カテーテル検査がゴールドスタンダードであり,右室の複雑な形態評価には心臓MRI 検査が使用されているが,スクリーニングや定期的なフォローアップ検査としては,侵襲性や医療コストの面で心エコー図検査が有利である.さらに,近年,speckle tracking法や三次元心エコー図法などの新手法が開発され,右室の複雑な形態や右室機能の評価が試みられている.
特集 肺高血圧症の最新知見と新展開
肺高血圧症における非侵襲的検査としての超音波診断の有用性
掲載誌
血管医学
Vol.17 No.3 61-70,
2016
著者名
西條 良仁
/
山田 博胤
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
呼吸器
/
高血圧
/
血液
診療科目
血液内科
/
循環器内科
媒体
血管医学
Key Words
肺高血圧,心エコー図検査,Speckle tracking法,三次元心エコー図法,運動誘発性肺高血圧
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。