「Summary」心エコー図検査を用いると,肺高血圧や右心機能を非侵襲的かつ定量的に評価することができる.肺高血圧症の診断には心臓カテーテル検査がゴールドスタンダードであり,右室の複雑な形態評価には心臓MRI 検査が使用されているが,スクリーニングや定期的なフォローアップ検査としては,侵襲性や医療コストの面で心エコー図検査が有利である.さらに,近年,speckle tracking法や三次元心エコー図法などの新手法が開発され,右室の複雑な形態や右室機能の評価が試みられている.