肺高血圧症は肺動脈圧が上昇するという表面上の共通の特徴はあるものの,その病因は複雑多彩であり,疾患ごとのその成立機序はこれまで明らかになっていなかった.また,本症はそれまでは存在は知られていても,有効な治療法がなかったために,ほとんどの医師・研究者からは興味を持たれなかった.ところが,プロスタグランジン製剤,エンドセリン受容体拮抗薬,ホスホジエステラーゼ阻害薬の登場とともに生命予後は格段の向上を見ることになり,本症の治療法はこの15 年間で大きく進歩した.
特集 肺高血圧症の最新知見と新展開
オーバービュー
掲載誌
血管医学
Vol.17 No.3 7-8,
2016
著者名
福田 恵一
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
呼吸器
/
高血圧
/
血液
診療科目
血液内科
/
循環器内科
媒体
血管医学
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。