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特集 LDL/HDLコレステロールを標的とした動脈硬化症の新しい治療ストラテジー

新規HDL-C増加薬(1)─RVX-208,delipidated HDL,reconstituted HDL(CSL111,CSL112)

滝口俊一池脇克則

血管医学 Vol.16 No.1, 37-43, 2015

「Summary」高比重リポ蛋白コレステロール(HDL-C)の低値は独立した冠動脈疾患発症のリスクであり,HDLが新たな治療ターゲットとして期待されている.しかしながら,薬剤を用いたHDLへの介入試験において「量」であるHDL-C濃度の上昇が心血管イベントを抑制しなかったことから,「質」であるコレステロール逆転送(RCT)の活性化による抗動脈硬化作用が注目されている.本稿では,HDLの役割とRCTの活性化が期待される新規HDL-C増加薬のRVX-208,delipidated HDL,reconstituted HDLについて概説する.
「はじめに」これまで数多くの疫学調査から,血清コレステロール濃度と動脈硬化性疾患発症との関係が明らかにされている.特に低比重リポ蛋白(low-density lipoprotein:LDL)コレステロール(LDL-C)濃度と動脈硬化性疾患は正の相関を示し,数々の薬物介入試験からLDL-C低下療法が心血管イベントの発症を軽減することが確認されている.
「Key words」HDL-C,RVX-208,コレステロール逆転送(RCT),delipidated HDL,reconstituted HDL

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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