【特集 CKDにおける血管病変の進展】
CKDでの血管病変進展機序:(3)ビタミンD欠乏症
掲載誌
血管医学
Vol.15 No.3 41-47,
2014
著者名
津川尚子
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
代謝・内分泌
/
腎臓
診療科目
一般内科
/
循環器内科
/
腎臓内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
泌尿器科
/
老年科
媒体
血管医学
「Summary」慢性腎疾患(CKD)では,健常者よりも高頻度にビタミンD欠乏症が認められる.CKDでは,ビタミンDの栄養指標である25-ヒドロキシビタミンDとともに活性型ビタミンDが低下する.ビタミンD欠乏症は,RAS亢進による血圧上昇や,アンジオテンシンⅡの上昇による血管の炎症性浸潤を促進する可能性がある.また,ビタミンD欠乏は制御性T細胞Tregを介した血管保護機能を低下させ,FGF23・Klothoの誘導低下による血管石灰化を促進することから,CKDの血管病変を進行させると考えられる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。