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特集 単球・マクロファージの多様性と病態

骨髄由来細胞を用いた肝線維化改善療法

寺井崇二高見太郎谷本治子岩本拓也坂井田功

血管医学 Vol.15 No.2, 61-64, 2014

[Summary] われわれは肝硬変症に対する自己骨髄細胞投与療法(ABMi療法)の臨床研究を行ってきた. その結果, 肝硬変症治療において骨髄細胞投与により線維化を改善することにより, それに引き続き肝前駆細胞, 内在の肝細胞の活性化が起こり, その結果, 肝再生が誘導され肝機能を改善することが明らかになった. さらに低侵襲な治療法を開発するため, 体外で自己骨髄細胞を培養する方法を考えた. その過程で骨髄由来培養細胞のうち, どのような細胞が肝線維化改善に有効か, 機序も含めて解析したので報告する. [骨髄由来培養細胞を用いた肝硬変症に対する治療法の開発] われわれはマウス全骨髄細胞を採取し, 非培養の状態で同種同系の四塩化炭素の反復投与により肝硬変に誘導したマウスの尾静脈から全骨髄細胞を投与することで, 投与細胞は障害肝に生着し, 一部の投与細胞がアルブミン陽性肝細胞に分化し, さらに内在のPCNA陽性肝細胞の増加, A6陽性のOval細胞, Liv2陽性肝芽細胞が増加することを確認した1).

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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