【特集 過食時代における高血圧の病態と最新治療ストラテジー】
肥満・メタボリックシンドローム合併高血圧とCKD
掲載誌
血管医学
Vol.13 No.3 57-66,
2012
著者名
柏原 直樹
/
西佑子
/
城所研吾
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
高血圧
/
代謝・内分泌
/
腎臓
診療科目
一般内科
/
循環器内科
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腎臓内科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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泌尿器科
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神経内科
/
老年科
媒体
血管医学
「Summary」軽微であっても腎障害の存在が, その成因のいかんにかかわらず, 心血管病と連関することが知られ, 慢性腎臓病(chronic kidney disease; CKD)の概念が生まれた. CKD発症の危険因子は, 高血圧, 糖尿病, 肥満, メタボリックシンドローム, 脂質代謝異常, 加齢である. 肥満は単独でも蛋白尿や腎機能障害・腎不全の原因となる. メタボリックシンドロームもCKD発症と関連しており, メタボリックシンドロームの構成要因が増加するにつれてCKD発症リスクが増大する. 肥満とメタボリックシンドロームはともに修正可能な因子であり, 生活習慣の適正化を徹底することでCKD/CVDの発症抑制に努めたい. 「はじめに」脂質代謝異常, 高血圧, 高血糖・糖尿病は, 動脈硬化・心血管病(cardiovascular disease; CVD)の確立された危険因子である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。