Summary
コレステロールの代謝は細胞・生体において精密に制御されている.マイクロRNA(microRNA;miRNA)が転写後調節を介してさまざまな病態や疾患形成に関与することが示され,コレステロール代謝においてもmiRNAの関与が明らかになりつつある.最近,SREBF-2のイントロンに存在するmiR-33がABCA1の発現制御を介してHDLコレステロール形成にかかわることが細胞および実験動物を用いた研究により明らかになった.HDLコレステロールは心血管イベントと負の相関を示すことから,今後,miR-33制御のヒトへの応用が期待される.
全文記事
マイクロRNAと循環器疾患
コレステロールホメオスタシスとマイクロRNA
掲載誌
血管医学
Vol.12 No.3 39-46,
2011
著者名
堀江貴裕
/
尾野 亘
/
横出正之
/
木村剛
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
循環器
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代謝・内分泌
/
血液
/
その他
診療科目
一般内科
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循環器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
その他
媒体
血管医学
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。