<< 一覧に戻る

抗酸化,抗糖化因子と血管医学

色素上皮由来因子(PEDF)の血管障害保護作用

山岸昌一

血管医学 Vol.12 No.2, 87-92, 2011

 慢性的な高血糖状態では,循環血液中や組織で終末糖化産物(AGE)が促進的に形成,蓄積される.AGEは,細胞表面受容体であるRAGEによって認識され,酸化ストレスや炎症反応を惹起させて血管障害にかかわることが推定されている.色素上皮由来因子(PEDF)は,NADPHオキシダーゼによる酸化ストレス産生を抑えることでAGE-RAGE系を遮断する.さらにPEDFを投与することにより,糖尿病網膜症,腎症の初期病変が抑えられ,バルーン障害後の血管再狭窄や血栓形成,心筋梗塞後の心筋リモデリングも抑制できることが明らかにされてきている.PEDFと特異的に結合しその機能を媒介する受容体を同定し,PEDFアゴニストを開発することで広く心血管病に応用できるかもしれない.

KEY WORDS
・AGE ・RAGE ・PEDF ・酸化ストレス ・動脈硬化症

記事本文はM-Review会員のみお読みいただけます。

メールアドレス

パスワード

M-Review会員にご登録いただくと、会員限定コンテンツの閲覧やメールマガジンなど様々な情報サービスをご利用いただけます。

新規会員登録

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る