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Glaucoma 私のArchives

緑内障患者データ標準化

吉冨 健志

Frontiers in Glaucoma No.59, 72-73, 2020

緑内障を中心として臨床をするときに重要なのは,当然ですが長期に患者さんの観察を行うことです.私が医師になったときは,β遮断薬であるチモロールマレイン酸塩が発売され始めた頃でした.それから40年近く,さまざまな患者さんの治療にあたってきたなかで,さまざまな新しい薬剤が発売され,薬剤選択が時代とともにどんどん変わってきました.手術もマイトマイシンC(MMC)を使わないレクトミーから,MMC-レクトミーが標準になるところもみてきましたし,さらに今は低侵襲緑内障手術(minimally invasive glaucoma surgery:MIGS)が手術選択肢を変えてきています.薬剤選択も術式選択も時代とともに大きく変わってきました.固定式電話しかなかった時代からスマホの時代に変わってきたように,緑内障治療も過去とは全く異なるものになっています.さらに私は医師になって九州から東北まで転々としてきましたので,診ている患者さんもその度にすべて入れ替わり,患者さんを本当の意味で長期にわたって観察することができないことが何度もありました.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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