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Glaucoma Q&A

Q1:早期緑内障の治療アドヒアランスを向上させるコツは?/Q2:前視野緑内障は治療するべき?

齋藤 瞳

Frontiers in Glaucoma No.59, 64-71, 2020

眼科外来における緑内障患者は高齢社会,検診の浸透,学会などの啓蒙活動,検査機器の進歩などにより日々増加しています.そのなかでも早期の緑内障はまだ患者の自覚症状がない,もしくはまだ軽度であるため,治療アドヒアランスを保つことが難しい症例に多く遭遇します.
患者の点眼遵守率は医師が把握しているよりも悪いと報告されており,海外の報告では外来通院中の患者でも遵守率は60〜70%とされています1)-3).わが国で行われた筆者の施設も含めた大規模調査でも遵守率は75%前後であり,患者の申告する遵守率と医師の把握している遵守率の一致は中等度にとどまることを報告しました4)
では,どのような理由で患者のアドヒアランスが低下するのでしょうか.表1に患者の緑内障点眼のアドヒアランスが低下する原因となる因子をまとめました.特に重要なものとして,無症状,知識不足,点眼回数,副作用などが挙げられます.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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