杉山 日々の臨床で我々医者はさまざまな患者さんに出会い,その一人一人の診療を通して経験を積み,成長していきます.患者さんからの学びが医師を形作るとともに,研究の芽を育み,ひいては医学の発展へと繋がるのです.そこで今回は「印象に残った緑内障患者さん」をテーマに,緑内障の長い臨床経験をお持ちの先生方にお集まりいただきました.私の場合もそうですが,印象に残る患者さんというのは診療が困難であった患者さんが多いのではないかと思います.本日はそうした患者さんとの出会いが先生方のその後の研究や診療にどのような影響を与えたのかをお伺いできればと思います.