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緑内障の病態

Frontiers in Glaucoma No.53, 44-50, 2017

緑内障の病型は原発緑内障,続発緑内障,発達緑内障の3 つに大別され,その原因は隅角や線維柱帯が担う房水の流入と流出のバランスの破綻,他の眼疾患や薬物使用,隅角の発育異常など多岐にわたる.しかし,診療において視神経乳頭領域や網膜神経線維層の厚みなどの構造異常を視神経の変化として評価していることからも,緑内障視神経症の本質は網膜神経節細胞およびその軸索の消失と捉えることができる.緑内障を含めさまざまな神経変性疾患の原因が軸索輸送機構の異常と考えられるなかで,視神経の構造的な変化と並んで,網膜神経節細胞では分子レベルでどのような変化が生じているのであろうか.本稿では,筆者らのグループが緑内障の病態として着目している網膜神経節細胞の軸索輸送とその障害について,組織学的・分子生物学的側面から解説したい.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録