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眼科検診についてのこだわり

Frontiers in Glaucoma No.51, 78-80, 2016

「1.多治見スタディ以前」私は,1990年から2009年まで,岐阜県多治見市の多治見市民病院に勤務した.1990年頃の多治見市の眼科検診は,完全に内科のためのものであった.医師会との約束で,医師会所属の内科医師の基本健康診査のあとに依頼状を持って当日来院した患者さんは,眼科の外来患者の順番に関係なく,「待ち時間なく最優先で診て眼底の血管の動脈硬化・高血圧所見,糖尿病網膜症の有無などを判定して返してください」と言われた.偶然のそのチャンスに眼科疾患をみつけることはあっても,「眼科疾患のための眼科検診」はなかったし,まるで内科のためだけの検査係のようなその理不尽さを,着任したばかりの30代の女医がいくら訴えても,体制は何も変わらなかった.1995年上司が退職され,私は眼科の診療部長になったので,この機会にと知人でもあった当時の多治見市長に会いに行き,「眼科疾患のための眼科検診」をさせてもらえるように談判した.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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抄録