<< 一覧に戻る

New Information of Glaucoma

緑内障におけるバイオマーカー

谷原秀信

Frontiers in Glaucoma No.49, 52-57, 2015

「緑内障とバイオマーカー」「バイオマーカー(biomarker)」とは,一般的な医学領域において,血液・体液,尿などに含まれる生体由来の物質のことであり,生体内の生物学的変化や疾病の有無,進行度を把握するための指標となるものを意味する名称である.眼科領域においても,術前後における全身状態を把握するために,血液や尿の臨床標本を採取し,生化学的検査を行って定量的に計測した各種指標を用いているのは当然のことである.さらに広義のバイオマーカーには,分子遺伝学的手法により解明された遺伝子情報,血液中の自家抗体,あるいは各種の画像解析装置による形態計測も含まれるが,本稿においては,冒頭に記述したような疾病の指標となる生体由来物質,その中でも,特に緑内障の病態と密接な関連があると想定される分子バイオマーカー(molecular biomarker)に焦点を当てて,我々が現在進めている研究プロジェクトの成果を含めて,現時点での意義と今後の展望について解説する.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

一覧に戻る